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となりの吸血鬼さん 第一話感想 追記

(虚空 記)
何とかして吸血鬼のソフィーと同居したい、気に入ってもらいたい・・・役に立つ自分であることを分かってもらいたい・・・と主人公が一生懸命になる場面があります。時には良かれと思ってしたことが吸血鬼からすれば良くないことだった、と裏目に出てしまい落ち込んでしまうことも。
それに対してソフィーは「自分にとって役にたつ人間かどうかは問題ではない」という姿勢を示します。
私の周囲にも「他人は利用するために存在する」「見返りがある人間とはやりとりする・・・エビで鯛を釣れれば と期待して」「持ち上げた方が得をしそうな時はお世辞を言う、媚を売るを厭わない」等々・・・でも「もう期待できることがない」と判断したとたんに手のひら返しをして見捨てる、そんな人物が少なからずいます。
ましてやそういった人間は逆に「見返りの期待できない人間」に対しては冷酷。
「成果主義」「競争原理」があたりまえのように言われている現代社会では企業でもスポーツの世界でも何でも、そういった考えが横行していますよね。
福祉や特別支援教育への行政や一般の見方にも昔からあるのは「そんな世の中の役にもたてない人たちのために、どうして税金を使わなければならないんだ」
数年まえに某地方自治体で「学力テストの結果が出せない学校には予算をやらない。そういった学校は潰れたっていい」と知事や裁判官出身の教育長が発言していました。それこそ公立学校の根底をゆるがす、憲法の精神をふみにじる発言です。

そんな世の中においては、この主人公のように「役に立つと思われないと認められない」「居ていい理由がなくなる」等々と思い込んで必死になりすぎてしまうのは仕方のないことかもしれませんね。

でも、本当はそんなことよりも、もっと大切なことが人間にはある。
このソフィーの姿勢にはそんな現代社会への提言も含まれているのかな・・・と感じました。
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