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RELEASE THE SPYCE ☆第十二話最終回感想 『伝えたい想いのひとつ』 ~罪を憎んで人を憎まず~

参考サイトhttp://anicobin.ldblog.jp/archives/54637916.html
(虚空)
やはり二重スパイだったんですね。とりあえずはホッとしました。みなさん生きていたし、元敵さんでも利用されていたような方々は新たな居場所をみつけたようだし。あのムキムキさんやカナリアも含めて。「罪を憎んで人を憎まず」という精神を垣間見た気分です。
こうした処遇の仕方を描いている世界観のアニメで真っ先に思い出すのが「魔法少女リリカルなのは」シリーズです。もともとは無印劇場版公開時に諷虹君に紹介されて・・・ドツボにはまりました。フェイトに激しく感情移入して。
幼い頃からいじめられ仲間外れにされ、また常に優秀な同い年の親戚と比べられ失敗作呼ばわりされ「自分は生まれてきてはいけなかったんだ」と思い込みながらの人生でしたから。小中学生の頃はこの世を去ることもかなり真面目に思い描きながらということもありました。なのでフェイトの姿は単なるアニメキャラというのではないレベルでいたたまれない気持ちで観ていました。(あんな戦闘能力のような特技を私は持っていませんでしたが)
次のシリーズでは八神はやて。フェイトもはやても利用されたり勝手に闇の書との縁があったりで、最終的には罪人として時空管理局に逮捕されるような身になってしまいますが、ここからがこのシリーズの特異なところ。これまでのことを改めて今度は正しい道を歩んでいきたいという者にはちゃんと道を用意してくれます。
成長した彼女たちはミッドチルダという時空を越えた様々な世界を統括している場所の管理局勤務になり、今の制度でいうとフェイトは「検事」、はやては「自衛隊の特殊部隊の隊長」というような任務につきますから。
第三部では敵の数が一気に増えますが、最後に逮捕された面々も、その後を選ぶ自由がそれなりに与えられて、比較的罪の軽い女性たちでも収監されることを選ぶ者もいれば、正義に協力することを選び、一定の保護観察期間を経た後には、やはり虚空管理局で貢献する、というような役割についている・・・という様子が描かれていました。
そんな世界観をリリスパでも最終的には感じられたのは良かったです。
後半は師匠と弟子の別れを描いていました。師匠のつきかげ時代の記憶を消す弾を弟子が撃つ・・・ネットではいよいよ撃つ時に設定画面に70%と表示されていることから効力を落としているのではないかという意見もありましたが、師匠が渡す時点でそうなっており、それは人生の記憶をすべて消し去るのではなく、師匠のセリフ通りつきかげで活動するようになってからの記憶という意味であったようです。
でも最後のすれ違いの場面のチラッとみせた笑み。
二重スパイのノリなのかもしれませんね。つきかげ卒業の二択で「記憶を消して生きていく」というのは、事実上弟子に対して「師匠はもういなくなった」と思わせる道というような。背後支援として存在し続けるか、無き者として振舞うか・・・どちらの方がいいのかが弟子のタイプによって違うから、それは師匠自らが判断して決める、というような。
このアニメの中心テーマは「師匠と弟子の絆」「人から人に受け継がれていくもの」でしたが、この受け継ぎというのは上原輝男氏が常に強調していた「人間は伝承体としてしか在り得ない」という事に通じています。本当の単独個人などいないということ。
単に「組織の存続」という意味合いではなく、そうした側面からもこのアニメを通して考察することも大事なんだろうなと思っています。
(諷虹)
完全決着&ネタバラシのAパートとその後の日々を描いたBパート。
今までの敗戦ムードが一転、一気に決着まで駆け抜けた疾走感を感じました。反面、文鳥の女との決着がやや弱く感じてしまいました。まぁ、今までは物量で押したり、人質とったり、弱い方を狙ってかばったところを討ったりとダーティな戦い方だったから強かっただけで、一騎打ちになると大したことない・・・とでもすれば納得できますが。でもどうせなら12話丸々使っての決戦、13話でその後の日常パートみたいな感じでも良かったかなと。やはりこの作品の一番惜しいところは尺でしたかね・・・

Bパートでは、虚空さんも言っているようになのはシリーズでお馴染みの敵であっても再就職の模様が描かれていましたね。そして記憶を消してしまった師匠でしたが、モモとすれ違った時のあの笑みは色んな展開が予想ができるいい意味での投げっぱなしだったかなと思います。

Aパートで駆け付けた味方達もそうでしたがやはりスパイ・影の存在としての暗躍がかなりベースにあると思います。記憶を消したと味方も思い込んでいるからこその活躍、暗躍の機会があるのかもしれません。師匠曰く商店街の梅子おばあさんも記憶を消したタイプのツキカゲらしいですが、その話を知ったうえでBパート始めの新聞を読む梅子おばあさんの表情も師匠と同じニュアンスのように感じられたりもします・・・といった具合に色んな展開が予想できますね。余談ですがスパイスも料理の中で隠し味として暗躍する存在ですよね。

全編通してみるとアクションあり、ピリッとした山場あり、百合ありの爽快スパイものだったのかなと。続編やOVA等の展開も自然に考えられるいい作品だったなと心から思います。
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