忍者ブログ

☆「百谷の王」①  元となったツイッター記事紹介 & ラインやりとり

学修塾ダンデリオン 2月11日の記事
(老子道徳経 下編徳経66)江海(こうかい)の能(よ)く百谷(ひゃっこく)の王たる所以(ゆえん)の者は、 其の善(よ)くこれに下るを以て、故に能く百谷の王たり。 是を以て民に上(かみ)たらんと欲すれば、必ず言を以てこれに下り、 民に先んぜんと欲すれば、必ず身を以てこれに後(おく)る。
是(ここ)を以て聖人は、上(かみ)に処(お)るも而(しか)も民は重しとせず、 前に処るも而も民は害とせず。 是を以て天下は推(お)すことを楽しんで厭(いと)わず。その争わざるを以て、故に天下に能く之と争う莫(な)し。
【大体の意味内容】 大河や海は、数百以上の谷川が注ぎ込むことで豊かに湛(たた)えられたもので、いわば「百(ひゃっ)谷(こく)の王」ともいうべき存在である。それは、いかなる流れよりも最も低くへりくだっているからこそ、すべてを呑(の)み込む「百(ひゃっ)谷(こく)の王」たりうるのである。
もしも人民の上に立つ統治者となりたければ、必ず自分の言動を慎(つつし)んで万人に対してへりくだるべきだ。 人々の先導者となりたければ、必ず自分の振る舞いを慎(つつ)ましくして、万人の殿(しんがり)を務めようとすることだ。
こうすることで、聖人たるものは、人民の上に君臨してはいても、人々はそれを重荷とは思わないでいられる。リーダーとして先頭に立っていても、人々は彼を邪魔な障碍物(しょうがいぶつ)とは感じない。
こうなると天下万民、すすんで彼を君主として推戴(すいたい)し、その薫陶(くんとう)を受けることを楽しんで嫌がらないのだ。さらに聖人は、人と争うこともしないから、世界中の人々も彼と争う理由がなくなってしまうのである。
【お話】 「自分は総理大臣だから森羅万象(しんらばんしょう)を担当しているのでありまして…」などとむなしい大言壮語(たいげんそうご)をなさるどこぞの御仁とは全く対極にある話です。
いったい、今の世界においてリーダーの立場にある人々のどれ程が、この「百谷の王」者としての覚悟を以てその任を務めているでしょうか。そう言える立派な人々もいます。が一国のリーダーである人々に、そのような存在が見当たらないような気がします。

この『老子』で「百谷の王たる所以の者」と書いてあるように、「者」のつく存在に着目してみましょう。 医者、学者、役者、教育者、芸者、武者(むしゃ)、求道者(ぐどうしゃ)、忍者(にんじゃ)、先導者、統治者…かつて恩師から以下のように教わりました。

「者」のつく彼らはいずれも特殊な職能や霊格を備えた、異郷・異界的な存在とみなされる。 彼らは特別な地位や役割を担う代わりに、この世的な常識にフォローされたり安住したりしていてはいけない存在でもある。

「医者」は、今目の前に、自分の愛する家族と、自分と敵対する者とが瀕死(ひんし)の重傷を負って横たわっていた場合、どちらを優先的に救わなければならないか? 当然、敵のほうだ。 「医者」である限りにおいて、自然な人情や常識に従ってしまってはいけないのだ。

ほかの「者」もすべて同じだ。「者」になった以上、自分は「非常識な」人(にん)非人(ぴにん)、制外者(にんがいもの)として生きる覚悟を決めなければならない。それができないなら、「教育者」になど、なるな!

「教育者」である恩師から、同じく「教育者」になろうとしていた私たちは厳しく命じられました。 今でも、そんな覚悟を自分は本当にできているか、備わっているか、自問自答し続けています。ただ少なくとも、師の言葉がずっと呪縛となり杭(くい)となって、心にグサッと刺さっています。

「大臣」とは「大」いなる「臣」、つまり「大きな臣(おみ・けらい)」ということで、それこそ老子の言う「百谷の王」である海のような、すべてのものの下位にあって総(すべ)てを呑み込める、器(うつわ)の大きな臣僕でなければならないはずです。それでこそ「総理大臣」であるはずです。
☆2019.02.15 金曜日
12:01 コバルト
https://biz.trans-suite.jp/5856
12:08 虚空
その心は?(執筆中かな?)
12:16コバルト
「将たる(者)は私情を捨てて大義を守る」者についての感想です。
12:20 虚空
「偉大なバカ」という言い方もできる生き様ですよね。もののけ姫流にいえば「バカには勝てぬ」
実際にそういった生き方を貫こうとすると現実世界的には理不尽な想いばかりをして周囲から「だから正直者は馬鹿をみる、っていったろ」と嘲笑されることもあります。
12:33 コバルト
損得勘定よりも、道理を重んじるんですよね。
12:44 虚空
実際に自分にとって明らかに不利になることがわかっていても実行に移すというのは勇気もいるしね・・・きれいごとばかりで世の中は動いていないから・・・。
馬鹿をみて身を滅ぼしても、という覚悟がいります。
PR