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☆上原輝男先生語録 「意識の転換」関連

これも虚空の別サイトで紹介しているものです。
根底には被爆体験が大きく影響しているようです。

この中で「常識」や「知識教育」について否定的な見解が述べられていますが、先生が否定されているのは「西洋流」のものであると私は受け止めています。

日本人には日本人としての「知識教育」があり、また論理性や数学的思考についてもあったと思われます。

そうしたことはたびたびこれまでも述べてきたように「感情」や「イメージ」を縛るものではなくて、むしろ人知を超えた領域に押し広げてくれるものだと考えています。

上原先生が「中学年には論理思考の訓練」「感情やイメージと切り離された言葉の世界があることに気づかせ、言葉を操る力(言語操作性)を会得」「中学生以降は知識教育も必要」と盛んに強調されていた真意をはっきりとさせたいというのが、現在の自分が探求し続けている大きな課題です。

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イメージの転換(意識の転換)(トランスフォーメーション)
人間はイメージを転換させるためのトランスミッションを持っているんです。その『イメージの転換』をトランスフォーメーションという言い方で呼んだんです。

何故日本人は『新年』のことさらなる形をとってきたか・・・事あるごとに意識の転換を図ろうとしてきたんですよ。「あらたまる」「つつしむ」って、転換の時間としてきたんです。・・・

知識による体系とは違う世界を作ろうとしたんです。正月はトランスフォーメーションを起こすためのものだったとも言えるんですよ。
そうした土台があるから「クリスマス」「バレンタイン」も受け入れた。人間っていうのはそうした意識転換のチャンスを沢山持っているんですよ。

そうしてね、転換を起こした時に人間はハッとするんです。神との出会いに通じる。ハ行音の生活ですよ。ホッとするとかもそうだよ。目的意識ではヤ行音の生活だけどね。神秘音の。ハ行は生命が震えた時なんです。この時『意識転換』を起こしている。・・・
 転換された時、人間は快いんです。人間はこの世だけのものじゃないんだから。生きながらにしてあの世を作ればいいんですよ。・・・それが意識をほぐしていく事でもある。
 物事に感動するのもトランスフォーメーションを起こすから。恋愛もこれだよ。時間空間のイメージが転換を起こしているじゃないか。「この人といれば私逹の世界」なんていって・・・。夫婦ゲンカなんかただの現実処理だよ。どうせするならトランスフォーメーションの中でやればいい。


*常識がくつがえされた時にトランスフォーメーションを起こすのか、という問いに対して

 そうだよ。なにしろ常識を早く作りすぎたのがいけない。まず常識派をつぶさなくちゃいけない。つぶすのは簡単だよ。僕なんか絶対常識についていかれんもんね。何としても、もう意地でもついていかないもん。 だって原爆をみている人間が何で常識になんかついていける。・・・こうやっているけど、次の瞬間、アッと言ったらもうこれ消えるんだよ。・・・
 トランスフォーメーションを起こすのは『今までの構え』を捨てる時だとも言えるよ。だから『構えの構築』とは『イメージの構築』と言ってもいい。

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*特に宇宙を眺める事との関連で
 我々は時間・空間を『知識で押さえてからイメージへ』の手順を踏む悪いクセをもってしまっている。イメージが先行することにおいて『時間・空間』が問題にならなくなる。どうして気にしなくなるのか? 『空間』は「どこまで広げられるか」だが、そもそも『広い・狭い』ということを、子どもがどう意識しているかだってわかりませんよ。

 この前新聞にこんなコラムが出ていたよ。宇宙について研究している学者が書いている。
・・・「直接体験する時空に比べて、どれだけ広い時間・空間を認識し、感じながら暮らせるか。それが文化の進展の程度を表す一つのバロメーターのように私には思われます。」
 科学者でさえこういうことを言い始めたでしょうに。小学校の先生がこういうことを言わなきゃならない。

 我々が絶対に反省しまければならないのは、我々の時間・空間・人間(ジンカン)という考え方は西洋式に訓練されてしまっている。無意識のうちに。時間を考えるというのは距離と速度の問題である、とかしか考えられない。・・・
だからイメージ世界が広がっていかなくなってしまったんだよ。人間は時としてイメージが動かないところに追い込まれるとピタリと停滞してしまう。 

その打開のひとつの方法としてトランスフォーメーションがあったわけだろ。時間・空間を動かしてやる。 「動かすためにはどうすればいいか」というねらいの授業を組んで学校でやればいいんだよ。そうすれば、イメージの継続が止まった、また自分で動いていこう、となるから・・・。

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*そんな事を狙った研究授業で6年生に向かって話していた言葉(イメージで宇宙旅行をしてもらった)
 今日の授業は、今まで経験してきたことと違う、はるかに大きな時空の広がりをもつことができる、これをやってもらおうというのがねらいなんです。・・・君達が経験した時間、あるいは空間というものは、極めてまだ底の浅い浅いものなんです。・・・井の中の蛙が経験しているような時間・空間なんです。

 今、心を遊ばせることをしたでしょう。数秒の間にどんどん月に行ったやつもいたね。・・・こういうことなんだよ、心っていうのは。パッと行ってパッと帰ってこれる。だから心は自由にいろんな所へ動くことの経験を積まなくてはいけない。それを『時空の転換』という。

 普段持っている時間・空間を後生大事に抱えていると石ころみたいになっちゃいますよ・・・。時間・空間の大きな広げ方をここで覚えなきゃいけない。

 ただこれからぬくぬくぬくぬく大きくなるだけではしょうがないんです、人間っていうのは。精神力というのをかたっぽうで持たなくちゃいけない。その為に学校で勉強してるんですよ。百点とるために学校に来ているんじゃないんですよ!自分で自分の心を大きくしていく、広げていく、ということを意識付けていかなければしょうがないんですよ。ここで差がついてくるんですよ。・・・どうやって時間・空間を動かすかっていう勉強に入ってほしいんです。


*再び大人に対しての言葉
 人生の苦難を我慢して乗り越えるのではなく、トランスフォーメーションによって意識を動かすことで乗り越えるんでなくちゃ。

 トランスフォーメーションの力を育てると、大人社会に順応できないとされがちだが、それでいいじゃない。用事をするために生きているのではなく、自分の世界を持つために生きているんだから。トランスフォーメーションばかり子どもはしているし、その刺激はくすぐられるほど嬉しい。トランスフォーメーションを起こせる人間の方が楽しいに決まっているんだったら、起こさせてやらなきゃかわいそうだよね。まだ可能性を持っているんだもん。

 だから子どもがトランスフォーメーションを起こしている時は、その中でしゃべってやる。子どもにとっては本来現実的な生活が『非日常』で、トランスフォーメーションが『日常』なんだから。そうすれば子供の心もつかめるさ。

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*平成8年3月 上原先生死の数日前に話していた言葉
 『意識転換』を起こさせる『イメージ教育』をやろう。こうすれば意識転換を起こす、ということをやっていくんだ。トランスフォーメーションを世の中にどう生かすか特に『教室』『子どもの日常生活』にどう生かしていくかを、世の中にアピールしたい。

トランスフォーメーションを起こす方法は直観として子どもは既にみんな持っているんだから。それを大人がつかまえないで潰してしまっている。それじゃ子供が荒れるのは当たり前だよ。大人が子供に学ばなくちゃ。
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