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☆「まちカドまぞく」からの心意伝承的考察①

2019年7月 13日 諷虹・虚空による夏アニメとして放送がはじまった「まちカドまぞく」と関連させながらの考察です。金城哲夫氏と上原先生の対談記事ないようもふまえています。

後半は「日本神話」にからんだ話にもなっていきます。
アニメ未視聴の方々にとっては、あいかわらず読んでみようという気持ちになりずらいタイトルだとは思いますが、これも教育とか人間全体に関わる問題として語り合っていますので、是非敬遠なさらずに読んで頂きたいと思います。
分量が多いので、アニメそのものに関する部分は一部カットしています。
諷虹 原作のリズムの方が面白かったかなって・・・
(原作をみせられる)

虚空 これって妹とかは出てこないんだね

諷虹 原作ではもっとあとからですね。

虚空 12話完結だから冒頭から出したんだろうね。
確かに原作ではお母さんと主人公の二人のやりとりだからポンポンというやりとりの4コマが積み重なっていくノリがあるよね。
そこに妹が絡んでくるからリズムが違う。

昨日の話でいえば、2拍子と3拍子の違い。


諷虹 自分の中で理想を高くしてしまっていたんですかね


虚空 理想っていうよりも、2拍子のノリが「まちカドまぞく」って思っていたのが、リズムそのものが違うから違和感を感じたんじゃない?


諷虹 キャッチボールが三角になっての・・・・

(改めて視聴)

諷虹 こうやって観直すと、ちょっと感じ方は変わりますね。

穀雨 3拍子っていうのを受け入れてっていうか、そういう風に切り替えたからだよね

虚空 12話完結を前提だから妹が最初から出ているんだろうけど、それはもう原作では妹がいないかのような出だしなのに、姉妹だと。これは世界構成員が全く違うわけだからね。やっぱり別モノって切り替えた方が楽しめるのかもね。だって、原作を読んでなかった自分には全く違和感がなかったから。

ついでにいうとさ、原作を知っているアニメで本当に面白いって思うのは、予想を上をいっていたアニメオリジナル要素が上手にはいっていた時だよ。

だからゲゲゲの鬼太郎の原作者がテレビスタッフに注文したのは「原作通りにやるな」だったからね。原作に忠実にやったら怒ったそうだから。

実写ドラマになった「悪魔くん」も「河童の三平」も原作とは全く違う構成の別モノになっていたからね。
今放送中のゲゲゲの鬼太郎6期もいろいろな意味でかなり大胆なアレンジをしているけど、すごく面白い話が多いよ。

その逆が、フルーツバスケット。今回のアニメ化では原作者が大幅に注文をつけているらしいんだけど・・・だから原作に極めて忠実だと思うよ。丁寧なつくりだしね。
でも正直言って面白くないっていうか感動できない。

声優さんが全面入れ替えでという違和感も一話からすごくあったけど、新しい人達の声を受け入れないといけないだろう、って思うから、新シリーズがはじまってから、一度も旧シリーズはみていない。そんな状態で3か月以上たったけど、なじめない。

旧シリーズで何回みてもボロボロ涙がでてしまうエピソードがいくつかあるんだけど・・・それも放送されたけど、感動できない、泣けない・・・。

これって単に声優さんの問題だけじゃないんだ、っていうのが昨日からのことで・・・つまりあまりにも原作漫画のトレースというか文体に沿い過ぎていて、アニメとしてはつまらないというか感動できないというか・・・・


諷虹 まちカドまぞくのことだと、じゃあ原作のテンポでやったら面白くなったのか・・・

虚空 テンポが変わってしまった大きな要因が登場人物の数なんだから、妹も登場している状態で2拍子っぽく、っていうのがちぐはぐになってしまうかもね。

諷虹 まあ、自分の中でスッキリしたんで、もう一度みれば一回目よりずっと楽しめるかな、とは思います。


虚空 最初にイメージを作り上げすぎていると、その上をいって面白がれる時もあれば、違和感ばかりが、っていうのはあるよね。上をいった例が「上野さんは不器用」だとか「川柳少女」かな・・・。

あとはさ、趣旨が全く自分のこれまでの世界観の中になかったアニメ。「ゆるゆる」なんかそうだったじゃない。「百合」なんて全然知らなかったから勧められて観た時に楽しむどころじゃなくて、「何なの?あの世界???」って。

でも解説されて「そういう世界なの」って了解して観直したらすごく楽しめた


諷虹 そういう意味では一話って大切ですよね。


虚空 それがさ、最近のアニメって、原作を知っているのを前提に世界観について何も紹介しないで、っていうのも多いだろ。そういうことに貴重な尺なんて使えないから。
ちゃんと世界観が紹介されているけど、観る側が勝手な常識の尺度で作品の世界観を拒絶して、っていうのもあるよね。「異世界はスマートフォンともに」なんてその典型。
(中略)

諷虹 まさしくね「まちカドまぞく」に出てきた魔法少女が、本名が「千代田桃」で、魔法少女になった時の名前が「フレッシュピーチ」なんですよね。

魔法少女と敵対関係にある魔族の主人公は「ツノ」が生えたわけですし。
まさに桃太郎の鬼退治。で、鬼は負ける宿命。
それを鬼の側から描いているんですね。


虚空 なんだか出来過ぎの話だね!

(変身シーンの画像をみながら・・・原作にはないオリジナル)

虚空 ものすごく下世話な発想なんだけどさ・・・今の画像で変身後にチラッとピーチさんの髪の毛が写ったじゃない。上をグーッと向くように描いていた。みようによってはね・・・。
で、そのあとのやりとりで周囲に描いてあったモモの絵もとがった方を上に描いている。雌雄同体の象徴のように見えちゃう(苦笑)・・・(これも原作にはない描写)

テレビスタッフが意識しているかどうかは分からないよ。でもね無意識にそういった画面構成とか演出をしている可能性はあるよ。それこそ難波先生が今再注目しているフロイトなんかだと、きっとこんな風にとらえたんじゃないかな?

諷虹 このあと、ダンプを止める力強さの象徴めいた描写とか、あと餌付け・・・これはたびたび出てくるんですけど、さっきのきびだんご。

この二人は最終的には町のために共闘する関係になるんですよね。
だから作者が桃太郎を意識していたかどうかは分からないですけど、餌付けとかも無意識に日本人的な発想ででてきたのかなって。

これは完全な予想なんですけど、多分「桃」のモチーフになったキャラは、「まどか」がかなり入っているんじゃないかと思うんですよね。

ピンクの魔法少女もありふれていても、あのまどか・・・赤が中心じゃなくて、ピンクが中心の戦隊構図。それも新房さんの発想じゃないですか。

それが世界を作りかえるまでというキャラにまで。村を救った桃太郎・・・鬼の支配という村の構造を変えたわけですよね。そう考えるとね・・・魔法少女の運命を構造で示しているような・・・


虚空 いま頭の中に変なスイッチが入っちゃっているんだけどさ・・・ピンクって「赤と白」を混ぜて作るじゃない。日の丸のイメージの根元が「初夜」にある、って言う説もあるらしいけど、赤と白。初夜じゃなくたって、生殖の二大要素の色だよ。

昔18禁の映画を「ピンク映画」っていっていたイメージだってね。

あの国民的ヒットと言われた「君の名は。」だってそういう生殖に関わる見方をしようと思えばできるシーンが満載だったわけだよね。

でもそれは下世話な描写っていうんじゃなくて、日本神話の根元がそればっかりだから。
そしてそれが「世界定め」の根元でもあるわけだよ。国産みにしてからに。


諷虹 今魔法少女で検索したから「なのは」も出てきたんですけど、そういえばヴォルケンリッターのまとめ役「烈火の将 剣の騎士シグナム」もピンクだったし、なのはの魔法陣も桜色だし。


虚空 そこからもピンクのイメージってあるんだろうね。「桜」・・・日本人はもともと梅の花も大事にしていたというけどね、春の訪れの象徴として。梅も「白梅」と「紅梅」。どっちも咲き乱れている状態の偕楽園なんて遠くからながめると「ピンク一色」のようにみえるじゃない。

新たな生命の誕生・・・世界の転換っていうことでいえば、世界の誕生・・・そのイメージがいろいろな重ね合わせからピンクに統合されていくような感じだよね。


諷虹 原作の冒頭にある「まちカド駅前MAP」なんですけどこんなことが書いていありますね。
『森や山が近い閑静なベッドタウン。せいいき桜ヶ丘駅 を中心にお店は商店街、学校が並んでいます。桜の名所としても知られる穏やかでいい町です。』

それから千代田桃の義理の姉が「千代田桜」なんですね。


虚空 この駅名なんだけどさ「せいいき」って「聖域」と「生域」「生息」「性域」なんていうのが重なっているイメージなのかな???


諷虹 ストーリー的には「聖域」なんでしょうけど、平仮名表記だからこそ重ね合わせができるんでしょうね。
商店街の名前は「たまさくら商店街」で、のちのち出てきますが「たまさくらちゃん」っていうゆるキャラもでてきます。千代田桃が特別な想いを抱いていて、グッズを集めています。


ネット検索
たまさくらちゃん
たまさくら商店街を象徴するゆるキャラ。商店街の入り口には石像が設置されており[90]、町の人の間の人気も高く[91]、グッズも多数生産されている。またファンである桃は作中で便箋やストラップなどを使用している。
設定は「多魔市の大きな桜の古木から生まれた妖精」「特技は持っている茶碗から中毒性の高い飴を無限に溢れ出させる『バク宙あつあつおでん』」といったことが杏里によって語られている[92]。ショッピングセンターマルマ前の広場でも着ぐるみを使った出張イベントが桜ヶ丘商工会により行われている。
SNSもあるようだが、公式にも関わらずフォロワーは80人程度らしい[41]。
後に、デザインをしたのは白澤で、モデルとなった猫は桃の義姉である千代田桜が魔力を使い果たし、魔力のコアとなって消滅する寸前の際の姿であったことが明かされた[93]。このことが桜の足取りを追う手がかりとなる。
虚空 あと、さっき日本神話っていった時にシグナムの話がでたわけだけどさ、香取神宮の「経津主神(フツヌシの神)」も鹿島神宮の「建御雷之男神 別名 建御雷神、武甕槌神、建布都神、豊布都神、建雷命 等」だって、どちらも剣の神だからね。
現実的なしがらみとか、こだわりとかを切り捨てる・・・禊・祓いだよね。
一度はどっぷりと黄泉の国(世見の国)に浸かって、それを通過した上で、器も中身も一旦全部捨てきって、新たな器化が起きる・・・天照などが誕生する、っていう流れ
諷虹 しかもここに「雷」っていう字が入ってきますからね。フェイトの象徴である。
虚空 そうするとさ、自分自身と闘っていることにならない?
それは神話でいうと、スサノオがヤマタノオロチと闘って退治するわけだけど、それが自身と闘うような説があるよ。
諷虹 これって強烈なキーワードですね。
「出雲の伊耶佐小浜(いざさのおはま)に降り立った建御雷神は、十掬の剣(とつかのつるぎ)を波の上に逆さに突き立てて、なんとその切っ先の上に胡坐をかいて、大国主神(オオクニヌシノカミ)に対して国譲りの談判をおこなった。」
まちカドまぞくでこんな話になるとは・・・
虚空 そうだよね、予定では座談会記事を丁寧に追いながら考察っていう予定だったのにね。
でも今日のやりとりをふまえて後半なんて読み返すと、また全然違った次元でつかまえられて、やりとりできそうだよね。
(片付けモードになろうとしたときに)
虚空 あのさ、この「千代田桃」の桃のことばっかり出てたけど、「千代田」もね、君が代の「千代に八千代に」の「千代」に「田んぼの田」でしょ。農耕民族の象徴だよね。
つまりそこに「桃」という生命力の象徴を組み合わせた名前。
諷虹 千代田区1の1ですね。
虚空 あれ、魔族の子は何だっけ?
諷虹 吉田優子ですね。
虚空 吉の田んぼ の 優しい子、優れた子・・・ってことだよね。
そうすると名前からしたら、もう敵対じゃなくて「共闘」するしかないよね。
今はダメにみえても、それこそセーラームーンのダメキャラだった月野うさぎが、月のプリンセルであり、最終的には「セーラーコスモス」にまで進化するんだからね。
諷虹 二人の出会いのきっかけをつくったのが「ほえる犬」なんですよね。
やっぱり桃太郎ですね。
虚空 ついでといってはなんだけど、優子の魔族のような名「シャミ子」の正式名って?
諷虹 「シャドウミストレス優子」ですね。ミストレスって最も優れた女性とか、女王とか・・・
虚空 闇の支配者・・・昭和の感覚でいうと「愛と誠」で流行った「陰の大番長」ってところだね。(ネット検索 「裏番」とも)
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