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☆「テレビなどだから意識にひっかかる」・・・「テレビ作家の教育力」

学校の授業として扱われた内容は、いくら教師が「これは大事なんだから」と強調してもさほど意識には残らないということが大いのではないでしょうか?

それはやはり「大人たちが大事だということは、テストに出るから大事」なのであって「本当は自分には関係ない事」という決めつけが大きな要因だと思います。実際に多くの教師も「ここはテストに出すからよく覚えておけ」「入試によく出るぞ」という言い方をしてしまうから尚更です。


ところが好きなアニメなどで描かれている事だと、スッと頭に入ってきて、一回観ただけでも結構細かい部分まで覚えている・・・あるいはそういったことについて自分なりに考えてみる・・・何年たってもその事が頭に残っているということがよくあります。
これは非常に重要なことだと思います。

何度も紹介している上原先生の言葉通りです。
子どもはいつでも夢を見ている。その中に先生だから入れるということでなければ、(ならない)。
ガンダムの世界、子どもの世界、夢の世界に働きかけている。(これが、)テレビ作家たちの仕事、
教育力ということから言えばテレビ作家たちの方が優っている。
教育の世界に(は)、子どもの世界に触れるものがない。
1992年(平成4年)9月15日 月例会 



2019年3月30日 諷虹宅①
虚空 ゆうべさ、帰ろうとしてエンジンをかけたら、カーステレオから流れてきたアニソンが、ちょうどシロバコのオープニング(My beautiful life ずっと 昨日話題になっていた歌)だったんでビックリしたよ。あまりのタイミングのよさ。

諷虹 実はこちらも昨日の事からちょっと「コトブキ飛行隊」を第一話から全部観返しまして・・・あのアニメの世界観をまとめている公式サイトの動画を観て、いろんなことを知った上でもう一度第一話から観返すと全然違ってみえて・・・。意識にひっかかっていたところとそうでないところがね。
最初悪役だと思っていたのが実は全然まっとうだったとか

コトブキの解説総集編
https://www.youtube.com/watch?v=Zj_FkDDMOtg (2/7公開版)
https://www.youtube.com/watch?v=VBAKazgyJiw (3/21公開版)
ユーリア議員のセリフ
ユーリア「勝手にレッテル貼らないでくれる?簡単に決め付けて分かったフリするの最悪」
ユーリア「いい?仕方がない話なの。みんなで協力して生存努力をしないと、自由を罠に結果全部檻にブチ込もうとほくそ笑んでる奴に飲まれちゃう。相手がクソみたいな連中だって…一緒に心中するより生き残る方が良いでしょ?」
虚空 水島さんの狙いとして現代の風潮に対してのこと・・・安易に世間の風潮にのっかって決めつけるのがいかに危ういか。
さっきの50円玉君の時にも話してたんだけど、本気で生徒のことを考えて命をかけてくれるようなかつての熱血教師が、今はただの「ウザイ教師」とされて、ネットとかを使って抹殺される。悪役というレッテルをはられて。
そんなことへの警告も沈めているのかね。

諷虹 波長があう・・・海にだったり、飛行機にだったり・・・

虚空 ちょうどさっき50円玉君と「好奇心」についてしゃべっていたんだけどね・・・子供らの興味関心とか憧れを重視っていうのは新採の頃からだった・・・でもそれに対して先輩の先生たちの中には否定的な人の方が多かった。
「こうすべきだ」っていうのが根強かったから。だから教師の期待するものに関心は持ってほしいけど、期待しないものに関心を抱いたら完全否定で叩き潰す、って。
でもそれから間もなく「興味・関心を重視せよ」っていう文部科学省の通達があって、成績表の評定欄の順番も興味関心がトップになった。
それがまた面白くないわけだよね・・・そういった先輩の先生とか、教師主導型の人たちからすれば。

諷虹 興味関心があった場合は同じものを同じ時間みてもそこから得られる情報量も吸収する量も段違い。

虚空 まさにそれなんだよね。大人も子どももそうじゃない。昨日話題にした「私に天使が舞い降りた」の最終回のセリフもね。ずっと人見知りでひきこもりのような生活を送っていた「みやこ」に花ちゃんがいった言葉。

花「お姉さんって普段人見知りでおどおどしてるのに好きな事になると一生懸命というか後先考えないですよね」
こうした好奇心の効能については知られているけど、教育現場で必ず出てくるのが「興味を持って欲しい事には全然興味を持ってくれないから困る」っていう言葉。

だからこそ「類化性能」なんだよね。本当の「抽象化能力」・・・図式化・構造化・記号化・・・そういうことで、みえないところで貫いていることを見抜く力。
それに目覚めていけば、見た目には関係ないようなことからいくらでもヒントを得られるようになる。
学校の教科書に載っているものとか、学年配当なんていうことに限る必要なんて全くないんだから・・・極端な言い方をすればね。
その証拠っていうわけじゃないけど、学習指導要領だって改定のたびにある単元が削られたり、加えられたり、極端に教える時期が変ったりするじゃない。
そういうことからこの前から出ている上原先生の「テレビ作家の教育力」・・・日本教育史をふまえれば旅人によってもたらされた芸能による教育力・・・そういったことを拡大して考える必要があるよ。
それこそ日本文化のすべてとか、職人の人たちとか下働きと言われていた人たちの後ろ姿から自然にみにつけた大事なこと・・・学校教育制度が整っていない時代だってすごい人材が豊富に育ったんだからね。

実益をあげなくたって、「人間性」という点からすれば、学問的には学んでいなくても「人間としての完成度」はすごかったと思うよ。それこそ学問なんか許されなかった女性たちなんかはね。下手に学問をしました、なんて威張っていた男たちが到達できない境地。そりゃ最後は「おかみさん」って神様になったんだから。
だいたいさ、人間の人間たるところって無駄とか実益とかとは関係ないことをどん欲に探求しつづけてきたところにあるわけじゃない。
宇宙の始まりの探求にだって莫大なお金を世界中でつぎこんでいるけど、それが分かったから何なの?って。芸術だって文化だって、ただ他の生物と同じように生きることだけを考えたら余計なことといえば余計なこと。
調理の追求だってさ、生きる為に栄養補給というなら栄養点滴や初期の頃の宇宙食でもいいわけだよね。でもそれでは人間としての精神をキープできないのが人間。

極端な言い方をすれば無駄な部分こそが面白い。
好奇心いっぱいで本当に出来る奴って、テストとか受験とかとは関係ないじゃない。テストに出ないようなことを面白がる。だから結果としてはテストだって出来る。
テストに出ないことは勉強しない、なんていうのほど、実力はつかないよね。
教師だけじゃなくて今の社会の大人たちは、どれほど自分達を偉いと思っているのかわからないけどね・・・あまりに自分達の当たり前を絶対視して子どもや他人に押し付けすぎる。「合理化」なんていって勉強の世界をどんどんつまらなくしている。
そしてそれに従わない人間を否定し、潰そうとしすぎる。
人間の特性を無視しすぎているよ。

諷虹 世界史なんかでも学校でやっていた頃はほとんど受け止めていなかったけど、今の観点からみなおしたら随分違うんだろうな・・・・(ネット検索でいくつか調べて感心をする)

虚空 話がずれるんだけど、さっき50円玉君としゃべっていたことで一つ思い出した。「影」の問題。影の存在とかね。日本人独特のみえている世界とみえていない世界のワンセット。前にも話したけど、古語で「月のかげ」っていったら「月の光」という意味だ、っていうのも意味深だよ。

自分にとって大きかったのはこれもテレビ作家の教育力になるんだろうけど「仮面の忍者赤影」・・・影一族なんていうのも出てくるしね。赤影たちは織田信長や木下藤吉郎の影ということで登場している。

これは余談だけど、赤影を作っていたのは東映。同じ東映が作ったアニメで「ぴゅんぴゅん丸」ってあったけど、どちらも昔と現代をちゃんぽんにした忍者もの。破天荒といえば破天荒だったんだけど、幼い頃にあれを見慣れていたから、発想が柔軟になった部分はかなりあるよ。昔のものと最先端のものとの共存共栄という発想でもね。

諷虹 まさに影の存在という意味ではコトブキ6話の襲撃シーン・・・執事が黒幕の影・・・表では人のためと見せかけて、暗躍する存在がいる。
どっちにも転べるキャラ、っていうのもいますよね。

虚空 特殊能力の持ち主なんかはみんなそうだよね。まどマギのほむらが悪魔にもなれちゃうというような。
生々しい描写とかむごたらしい設定のアニメなんかは観ていて全く幸せな気分になんかならないけど、今の社会問題・・・民族紛争とかの世界情勢のことを踏まえたシーンがあったりするよね

諷虹 ガンダムでもあります

虚空 そうするとね、普通に世界情勢とかには無関心であっても、アニメで描かれると意識にひっかかる、関心を持つ、っていうことがあるよ。
いじめの場面なんかでも、もしかすると自分たちのしていることを客観視するきっかけになるかもしれない。ちょびっとでも。
学校で普通に行われる通り一遍の「いじめはいけません」では心に届かなかったり、心に届くような教材で授業をしたら一部の親からクレームが来る・・・そんな世の中にとっては、ちょっと刺激が強いくらいの描写のそういったアニメに期待するしかない部分もある。

諷虹 浮世絵師が政府なんかを風刺したような・・・コトブキなんかもね。分かる人にはわかる

虚空 ウルトラセブンですごく印象に残った「ノンマルトの使者」が実は沖縄問題を正面から取り上げた金城哲夫さん渾身の一作だった、なんていうのもそうだよね。

諷虹 自分の脳内で歴史的事実と照合していけばね。

虚空 それこそ世界史にも疎かったから今でもベトナム戦争っていうことの根幹は分からないんだけど、ウルトラセブンにはそれが色濃く反映されている話がある、っていうのもね。
同じ円谷プロがセブンのあとに作った「怪奇大作戦」なんかはあらゆる社会問題を扱っていた。学生の頃にレンタルビデオで観返してビックリしたもん。こんなのをよく作っていたなって。まさに高度経済成長の歪とかね。
アニメだとタイガーマスクが社会問題をね・・・
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