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☆「骨」に関する意識・・・英国紳士の武蔵君と 

2019年02月28日 やりとりの続きです。
英語に関する話題以外に「骨」に関する意識の話題にもなりました。
日本人が骨に対して抱く感覚については、「骨」に関する慣用句や複合語にも表れているし、またそれ以上の心意伝承的な部分について上原輝男先生も強い関心を寄せていて晩年の論文でも扱っています。
養老孟子さんもヨーロッパ旅行での墓地や納骨堂からの考察を本に書いていますが、骨に対する日本人の感覚って不思議なものがありますね。

対話冒頭の「教会」や「複合語」に抱いた彼の感覚も面白いと思います。


英国紳士 パワースポットに行くのが好きなんで、神社仏閣にいくのが好きで御朱印なんかももらうんですが、イギリスに着いた時にその趣味に近いことができないかと思った時に、教会めぐりとかしかなくて、中には観光名所的なものとか地元の人たちが行くようなのとか・・・。

教会は僕の肌には合わなかったですね。違いって何なのかって感覚的に考えた時に、教会の場合は建物で勝負をしにきている感覚がして・・・。造形とか作りとかで。

神社仏閣だと空間で勝負・・・空間全体で勝負しているような・・・・敷地であったり・・・まわりのもので完成しているような。

教会だと建物だけで隣はもう駐車場。写真を撮ったらおしまい・・・そこも外人と日本人の違いのように思いますけどね。

虚空 教会って、やっぱりみんなで讃美歌を歌ったり、牧師さんの話を聞いたり、懺悔をしたり、っていうイメージがあるけど・・・宗教的なことをする器。建物が荘厳っていうか、特別な感じがあれば、その中で神の世界に浸れるっていうような・・・。

日本だと自然の万物そのものが神が宿っているっていう感覚・・・山そのものとか滝そのものが御神体だったり・・・そういう感覚ってキリスト教とかの一神教の発想にはないじゃない。
周辺が背景じゃなくて、神そのものであり、八百万の神々に包まれている感覚
心霊スポットには行ったの?

英国紳士 行かなかったです。

虚空 伝統的に心霊研究が盛んな国なんだからさ・・・コナンドイルの話とかだってしただろ。そういう場所に行けばよかったのに。
もっとも下手にいって誰かに憑依されても大変だけどね。除霊のために真言とか唱えても、日本語だから通じなかったりして。

英国紳士 確かに(笑い)
ロンドン塔には行きましたけど・・・でも城としてカッコイイなぐらいにしか思いませんでした。

虚空 イギリスじゃないけど・・・養老孟子さんがヨーロッパの納骨堂とか墓地を巡った本が出ている・・・。
そうするとね、土壌の関係で日本のように土に還らないとか、納骨堂を骨で装飾しているとか・・・・
その感覚っていうのがね、日本人は土に帰る事にこだわるじゃない。それと違うのはどうしてなのか。
これってやっぱり、身体観とか魂をどう感じるかとの違い。
そもそも「骨」に対するイメージ。
遺骨を使ったサービスだってどんどん出てきているしさ。

英国紳士 (検索)本当だ、ありますね。「大切なあの人をいつもそばに」って書いてあります。

虚空 しかも「骨」を使った慣用句だってね。どんなのがある?

英国紳士 ・・・・・・

虚空 例えばね「気骨がある」

英国紳士 言葉を作る時に一文字一文字で印象が変わるじゃないですか。単語で話していくんで。言葉のニュアンスを作れるのは日本語のすごさですね。
(「気骨」ネット検索)

虚空 これだってね、意味からすると理解していてもいい言葉だろ?
宮本武蔵とかが好きな人間にはピッタリな言葉だよ。それを知らないというのはね・・・
(骨 慣用句)骨が折れる 馬の骨 骨の髄 骨休め ・・・

虚空 複合語の感覚を磨くっていうのは、日本人としてのセンスを磨くことでもある
ガイア(昨年6月に大往生 17歳 人間でいうと100歳ちょっと)の骨だってまだ骨壺でおいてあるの?

英国紳士 そうです

虚空 それだってどういう感覚なのかだよ。

英国紳士 まあ・・・独りにさせたくない、っていうのはありますね。あとは「いる」って思いますね。
最後ガイアを火葬する時に、形がきれいなまんな出てきて、これは長生きする犬だったんですね・・・太くて丈夫だったって。

虚空 火葬場の職員って骨をみると生前についてかなり分かるっていうよ。

英国紳士 お母さんが骨壺をあけて見せてこようとするんですけど「いいよ」って・・・

虚空 何で見ないの?

英国紳士 悲しくなるからですかね。基本そういうのをみるのが苦手なんですよね。

虚空 どうして?

英国紳士 はっきりさせたくないというのもあるんですけど、単純に気持ち悪くなる・・・終わったあとのをみるといい気しないじゃないですか。
そういう面では何も分からないまま終わっている・・・結果は知っているけどハイライトの録画ビデオはみていない、って言う感じですかね。
だから骨壺の中をみるのはハイライトをみてしまうような感じがするんですよ。
(臨終の頃にはイギリスにいたため)・・・ガイアが弱ってきたから一時帰宅したけど、帰国して一週間くらいで亡くなった。

虚空 それもあるから余計だよね。生きていた姿で思い出をとどめておきたい感覚。

英国紳士 そのニュアンスに近いですね。そういう面でいうとお母さんが「骨を残す」感覚がね・・・骨に話しかけますから。僕は絶対しない・・・生きているままで終わらせたいという表われなんでしょうね。

虚空 これはガイアじゃない、って・・・

英国紳士 仏壇や遺骨に話しかける気持ちも分かりますがね・・・・
最近はガイアの夢もみなくなりました。留学しているときは結構みたんですが、日本に帰ってきたらみなくなりました。
もう日本に戻ってきたからガイアも夢にでなくていいだろう、って思っているんですかね。
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