忍者ブログ

☆留学後 英語についてのあれこれ 英国紳士の武蔵君と 2019年2月28日

1年間のイギリス留学を終えて帰国した英国紳士の武蔵君とのやりとりです。
一般に学校現場で行われている英語教育ではなく、本当に外国人とやりとりできる英語教育について彼なりの率直な思いを語っています。

発音とか云々よりも「構え」の問題が最も大切であるということは前回に続いて主張しています。
その上で声を出して英文を読むことが語学学習の基本であると。

今の日本の0歳児からの云々というような早期英語教育というのが彼の体験からすれば全く無意味であると。
日本のアニメが大好きという留学生も少なからずいて、彼よりもずっと詳しかったそうです。
日本のアニメは吹き替え版では意味がない、という外国人が多かったということからも、日本語の特性を再確認できたそうです。

留学途中でのやりとりは ブログ http://syunkoukai.edoblog.net/Entry/144/ にありますので是非合わせてご覧ください。

英国紳士 今でも英語教えていますか?
虚空 中学生が一人
英国紳士 ずっと音読や暗記をやっていたじゃないですか(家庭教師時)あれがやっぱり・・・文法とかよりもまとまった文章でというのが絶対です。
文法で勉強しても使い方が分からない。概念の知識が増えるだけで使えない。マッチしないんですよね。
やっぱり英語の教科書を読んで文を覚えていくのが大切だと思います。
あと社会人になってから、映画とか音楽で勉強するっていう人がいるんですけど、僕からしたらすごく難しいことをしていると思うんですよね。
書く勉強も実際にして、話していくのがね。・・・書くよりも文。文を読んでいくと耳で聴いたときにも文がピーッと出てくるんですよね。
それから最終的にはここは聞かなくてもいいという抜きどころが分かるんですよ。
最初に着いた頃は一文字一文字聞き逃さないようにってばかりしていたら頭が痛くなっちゃって。英語は聞き流すのがちょうどいいと言われていても本当に聞き逃して何を言っているのかさっぱりわからなくて。
それも文を書いて本を読んでいるうちに、言われていることが鮮明になっていくんですよね。
だから聞き取りだけで映画や音楽を聴いていても、分からないです。文を読むのが基本です。
あと、これが一番大切なんですが・・・会話の中で・・・反射神経なんですよ。
日常会話を過ごしていて会話をしているとだいたい決まっているんですよね。そうすると反射板神経で話していける。
そうなってくるといろいろなところに応用できる。現在完了形でもTo不定詞でも。簡単なやりとりの中でも瞬時に反応できる反射神経を鍛えると日常会話はそれほど難しくないんです。
その壁をこえると結構楽です。
すごく難しいのは自分の意見を話とか・・・。
発音とか云々よりも伝わっているかどうかが一番最初。日本人はどうしても発音を気にしているんですが、そんなことはないです。僕は発音は上達していないけど。
だから実際に留学にくると発音をきれいになんていうことは気にしなくなります
虚空 日本の英語教育は、教育産業にかなり汚染されている部分があるから。だから乳児期から英語の教材とかをふんだんに売り込む。
この間刑事コロンボの「ロンドンの傘」で地方の訛っている警官が出てきた・・・原語で聴いていたけど英語がよく分からない自分でもたしかに訛っているなと。
英国紳士 北米英語で綺麗にしゃべろうとすると、イギリスでは「それはアメリカ英語だよ」って言われます。けっこうアメリカを馬鹿にしているんで。
あと難しいのは電話ですね。直接のやりとりより難しいです。
あとは英語が母国語の人か、違う母国語で英語にというひとは全然違います。留学生同士だと結構通じるんですが、母国語の人のは難しいです。
同じ英語で話してもらっても、出身国が分かります。英語で話していても元の国の鉛がでますから、すぐに分ります。
外国人との接し方ですね。大事なのは。毅然とするとか「分からない時ははっきり分からないと言う」とか・・・
凛として普通に毅然と・・・ペコペコする態度は絶対ダメです。なめられてしまいます。
虚空 「英語が話せなくてどこが悪い!俺は日本人だ」くらいの
英国紳士 そうですそうです。だいたい日本にきた外国人だって無理やり日本語で話そうとしないじゃないですか。それくらいの気持ち。
トラブルがあって喧嘩になったら日本語で普通にやりかえすくらいの。気迫とか感情とかは伝わるじゃないですか。
虚空 よく教師していた頃に、犬語の会話とかアヒル語の会話とかやったんだけど。
事前の打ち合わせもなくいきなりグループごとに犬語で話し合いをさせて、数分たったら今何を話していたのかを紙に書かせて、互いにつきあわせる。
案外何となく共通の話題でやりとりしていることがあったよ。
英国紳士 それってすごくいいと思います。例えば日本語とスペイン語とか同士がやりとりしようとしたら犬語の会話とおんなじですから。
日本人の最初の壁は外国人と同じ空間にいられるかどうかなんですよね。多国籍があたりまえにならない。二人きりにもなれない。
二人で食事にとかできないんですよ。特に日本人は。
虚空 自分は小学校の時に細い道路を挟んで反対側がアメリカンスクールがあったから、外国人なんて普通に見慣れていたんだよ。でも親戚の大人が田舎からでてきた時に外国人をみかけて「外人がいた!」って大騒ぎだったからね。ナマの外国人みたのは初めてだって。
英国紳士 留学して最初、電車に乗った時に「外国人しかいない!」っていうのは衝撃でした。本当にイギリスに来たんだなて。でもそれがあたり前になったら、帰国して電車に乗った時に「ワー日本人しかいないよ!」って驚きましたもん。
でもそれに慣れてまたイギリスに行くと「外国人ばっか」・・・その繰り返しでしたね。
何かを話そうとするとパニックになりますね。
虚空 中学生に教えるときも受験文法というより、語順の原則
英国紳士 そうそう、それです。英語を話す時には「足し算」の感覚です。計算式の感覚で話しています。
虚空 高校なんて本当に音読をしなくなるけど、絶対必要でしょ。
英国紳士 そうですそうです。絶対音読です
あと知識としての英語を話すというよりは、気持ちでつなげていく。そうすると勘が働きますね。
虚空 (高校時代の英語で授業をやっていた思い出  英英辞典を使った事をはなした際に)
英国紳士 僕の中では「辞書」・・・英単語を日本語に訳すのを辞書をひいたという感覚なんですけど、それは「翻訳だ」っていうんですよ。僕の思う翻訳は辞書で単語を調べたんでやなくて、全文を日本語に直すことだと思っていたんですけど、それではダメだと。「トランスレート trnnslate 翻訳)するな」と。
それで英英辞典だけを使っていました。
虚空 上原先生がね、日本語の場合でもね、辞書をひくのは「それは単なる言い換えだ」って。意味を調べているわけではないと。
で、今ね、翻訳っていう言葉だったでしょ。しかも「トランス」っていう言葉。
つまりね、日本語で意味を調べているんじゃなくて「置き換えているだけ」という感覚。
名詞とかならいざしらず、本当に全く同じ意味で置き換えられないことが多い、っていうのも大事なポイント。
だから中学生で初めて英語を習う時に「Good morning」を扱ってそれを説明しているよ。
「直訳」と「意訳」と「翻訳」は違うって。
小学生なんかだとさ、「先生、これって英語でなんて言うの?」って聞いてくる時に、英語にはない概念だとそれにあたる英単語がないんだよね。
だからそれは英語にはない、っていうとすごく不思議な顔をされた。
英国紳士 あと母国語の人たちには隠れたニュアンスが問題になってくるんですよね。いい例が will と be going to の違い。予定を聞かれて答える時に、うっかりwillを使うと失礼になることがあるんです。
レベルがあがると文法よりも単語の数ですね。その量できまりますね。
本当にネイティブの発音をさせようなんていったら無理だと思います。もう母国語じゃないんですから。
虚空 だから0歳の頃から英語漬けなんて言い出すんだよ。それじゃ、母国語としての日本語はどうなるんだ、って。
英国紳士 発音どうこうは無駄な追いかけっこ。それよりもその国の発想で言葉を使えるかどうか。そっちの方が大事です。
あと結構多いのは、間のとりかたとか区切り方。ちゃんとしたところで区切らないと伝わらないんですよ。イメージを浮かべる切り方で話してくれないと。
だから留学生でもただスラスラと話す人のは聞き取れない。現地の人の方がちゃんとしたところで区切るから通じやすい。
虚空 ヘタをすると「英語がスラスラ読める」っていうのを切れ目なく一気に読めることだ、って勘違いしている中高生って多いからね。
英国紳士 日本に帰ってきて新鮮だったのが、日本語だから当たり前なんですが、言葉の一語一句が鮮明に分かるというのはすごい新鮮でした。
それと同時に人の心を考えたり、感じ取ろうとするのは留学前より考えるようになりました

やっぱり日本語は一つ一つの単語の音を変える事で同じような言葉でも微妙な意味の違いを表していく。この感覚は英語にはないですから。単語が一つの塊で、それを並べていくことで伝えるのが英語ですから。
不思議なものですよね。言葉一つ違うだけでお同じ人間なのに意志の疎通ができなくなるというのは。
だからさっきの犬語の練習とかはすごくいいと思いますね。
現在完了形とか過去完了形とか・・・イメージの中の足し算引き算で話していますね。
たしかに中学生とか高校生に英語を教える時に音読ってやんないだろうな・・・
虚空 そりゃね、業者はもうからないから。
英国紳士 これだけおさえていればある程度っていうのは to 不定詞ですね。あと助動詞。欲をいえば完了形。
虚空 その不定詞もto本来の感覚でしょ。副詞的用法なんていうやりかたじゃなくて。
英国紳士 関係代名詞もできれば・・・それなら日常会話は大丈夫だと思います。
虚空 あの関係代名詞なんていう文法用語もね。間接疑問文もそうだけど、 疑問詞 として叩き込まれている単語が流用されるわけじゃない。そうするとそれだけで混乱してしまうよ。
英国紳士 日本で習う文法用語って気持ちと連動しないじゃないですか。それじゃイメージ。
虚空 大雑把な感覚も鍛えておかないと

日本の若者が使う「海外志向」という言葉への疑問
英国紳士 自分が気にしている言葉で「海外志向」っていうのがあって・・・女の子がよく使うんですけど。「もっと海外志向のある人がいい」とか。
でも自分としては「どういうつもりで使っているの?」って聞きたくなっちゃうんですよ。そういう言葉を使っている人ほど自分の都合のいい言葉にしてty買っているんですよ。例えば「外国人だったらそんな細かい事を気にしないでしょ。」とかね。

懐の広さという点でも使えるのは確かなんだけど「自分が我が侭になるためのツールの言葉」としか使っていないんですよね。僕はそういうのは海外志向とは言わないと思わないんですよ。
僕が思うのはいろんな人種とか国の人がいるんで、どんな人間がいても受け入れてという意味だと思うんですよ。

単に我が侭を許せという意味だけでは自分勝手な方便。それじゃダメ。
僕のルールの中ではその土地の中ではその土地の・・・。でも日本ではそうい意味でばかり使うんで腹がたつんですよね。
あとは「向上心が高い」「金もうけ意識がある」というどん欲さやチャレンジ精神があるという、自分のすごさだけをアピールするためだけに使っている人も多いんで。
虚空 「人それぞれ」っていうのを似たようなことに使う人はいるよね。自分の勝手にはやりたいけど、他人が自分と違うと「それを拒絶する私の権利を守れ」と主張する。
英国紳士 結構会社でもなんでもこういう使い方をけっこうみんなしていると思いますよ。
僕が留学から帰ってくる時に、最後の最後に思ったのは、この一年間を一言で表すなら「大変」だと思っていたんですけど、本当に変える時には「感謝」っていう字に変わっていたんですね。これが大きな心境の変化でした。
虚空 それは大変だったことを乗り越えることが出来たのは自力で乗り越えたのではない、っていう感覚だね。。。
英国紳士 最後にすごい田舎町を旅行していたんですけど、本当のブリティッシュと交流できたっていう感覚がありましたね。お年寄りばかりというのがあったのですが。
若者もそんな感じで。

(日本のアニメについて)
英国紳士 フランスの留学生には日本のアニメを山ほど毎晩みせられてたんですけど
虚空 分からなかっただろ
英国紳士 むこうの人たちが日本のアニメを観る時って、吹き替え版はあまり観ないんです。

日本のアニメは日本語のままで観ないとダメなんだって。
言葉の響きが大事なんだって。
だからもとのアニメに英語の字幕がついているもので観ている人が多かったです。
ホームステイ先でも好きな子がいて、寝ていると隣の部屋から日本語が聞こえてきて・・・アニソンも・・・
なんだか変な感じでした。
こんどそのフランス人も日本に来るっていってました。
虚空 じゃあ大洗とか江ノ電沿線とかに案内してやるといいよ。
 
PR