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☆諷虹・虚空 5月3日のやりとり② 「人間として成るための王道」

テレビなどで紹介されている最先端の理数研究者の多くが大きな黒板にチョークでびっしりと書き込みながら研究考察を進めているようです。
これは大変に興味深いことです。

そういったことも含めて「王道」という言葉に関する両義性にふれています。

これらのことを理数研究という枠を超えて、様々な分野にあてはめて考えてみると、一体どのようなことが浮かび上がってくるのか???

諷虹 ユークリッドが「幾何学に王道なし」って・・・「学問に王道なし」っていうのもそうだと思うんですが・・・


虚空 さっきパソコンとかの弊害の話があったけどさ、手を動かす量が圧倒的に減っているっていうのが大きいよね。「数学は手で考える」ってよく教え子にも言うんだけどさ、ほとんどノートに手書きをしない。学校でもさ、穴埋めプリントばっかりさせるから。だから数学の力なんて伸びるわけないよ。

学校に電子黒板の導入なんていうのもね・・・アホか、って。

そういう点ではね、宇宙論とかの番組で世界各地の最先端の学者が出てくると、ほとんどは大きなチョークの黒板に数式をギッシリ書いている。ホワイトボードはほとんどないよね。東大の物理と数学の学者どうしが共同研究をするようにという施設でも、みんながワイワイ自由に議論する場には大きなチョークの黒板が据え付けられていた。


最先端の研究内容ほど、パソコンのプログラムにはないから表示できない、っていうのが大きな理由らしいけど、自分はそれよりもあの巨大な面積が大事なんじゃないかと思うよ。全体像を眺められる。全体と部分が同時にみることができる。
これはさ、英語の学習で紙の辞書と電子辞書との違いにも通じてる。やっぱり高校生とかは紙の辞書だよ。用法からいろいろな意味から全体を一度に眺めることができるから、その単語のもつ根源的なイメージとかがつかまえられる。電子辞書はそういう使い方ができない。
これは漢和辞典とかでもそうだけどね。

自分も電子辞書は愛用してるけど、それは社会人だから。一度に出先に辞書を持ち歩けないから。でも自宅で本当に調べものをするときはやっぱり紙の辞書。


王道についてのネット記事(ニコニコ大百科)
 王道とは、次のことを意味する単語である。

1.孟子が説いた王の道。「徳によって本当の仁政を行う者」を指し、「小国であっても人民や他国はその徳を慕って心服するようになる」と説いた。対義語に武力を以って国を統治する「覇道」という言葉がある。

2.Royal Roadの訳語「王の道」。「一番近い距離を進む直線の道」を表す言葉。転じて「安易な道」のことを意味する言葉となる。「学問に王道なし」。


2について
「王の道(Royal Road)」とは、紀元前6世紀頃から紀元前4世紀頃まで存在していたアケメネス朝ペルシアに建設された、古代の公道。

当時からすればとても利便性の高い大公道であり、迅速な交通と通信を容易にした。
ちなみに、一部に既存の公道を利用したためか、厳密には最短でも最も容易なルートでもない。
「昔の王様は権力者だったので、庶民には通れないようなとんでもないショートカットや近道をいくらでも通ることできた」というところから生まれた言葉という説もある。


誤用について
一般的には、「正攻法、ベタな展開」あるいは「大多数の人たちに受け入れられ、支持されているもの(作品、商品など)全般」を指す言葉として用いられている。
しかし、これは誤用とされている。
この誤用が生まれた原因はあまり議論されていないようだが、ネット辞書などでは以下の2つの説が見受けられた。

上記1の「徳によって本当の仁政」から転じて、「正攻法」「定番」「定石」となった。
上記2の「楽なやり方」という意味より転じて、「多くの者が選びそうなやり方」「ありがち」となった。
この手の話題のお約束だが、日本語の意味が変わるのはいつものことである。

仏教用語の「我慢」や故事成語の「助長」も、本来の意味とは異なる使い方が主流になっている。
「王道」がこの意味で辞書に載る日が来る可能性も否定はできない。
諷虹 真逆の意味もあるっていうのがね・・・


虚空 真の実力を持った王となるのか、王という特権を利用して安易な方法をとろうとするのか


諷虹 物語に出てくる王様も、そんな風に両極端ですよね。まっとうに普通っていうのはあんまりいない。
今風にいえば社長とか上司とかなんでしょうけど。


虚空 今度ソニーの創立者のもまとめようと思っているけど、この前ラインで紹介した松下幸之助だって、やっぱりなんだかんだ言って、古来日本人の発想をふまえているというのがね。

(先日アップしたライン記事を再検討)

諷虹 この人のすごいところは商人的にお金のことについてっていう側面も持っているっていうことですよね。徳にあふれていると同時に商魂にあふれている。
金にも汚い部分


虚空 そこをさ、どうしたって金に汚い部分は出てきてしまうけど、それを先にするか後にするかで随分違ってくる、ということをしっかりとわきまえているところだよね。


司会 企業で一番大切なんことは生き残るというのは一番大切ですよね。
その生き残ることの基本は何かというと一つは「儲かる、儲ける」ということですね。それともう一つは人間関係がいいと。
松下 けどね、もうけと言うのが先に立つと、やっぱりね、ことが汚くなりますよ。
だからね、もうけは一番あとの精算ですな。だから奉仕を一番先にもってこなきゃあかんですよ。

で、結果がもうかると・・・そういうことですな。
政治家やったら「先憂後楽(せんゆうこうらく)」ですわな。商売人でもやっぱそれですわ。
先憂後楽ということは何にでも通用しますわな。その志のない者は上には立てまへんな。
諷虹 昔から疑問に思っていたことに「下剋上」の時代にさえ、主君に仕え続けた人がどうしてあんなにいたのか。大名のそうした器があったのか・・・・。
この人にならついていこう、とか、この主人に天下をとらせたいとか。

それと同じように松下幸之助だったらこの社長にだったら儲けさせたいとか・・・恩返しの感覚・・・まさに王道ですよね


虚空 今さ「恩返し」っていったけど、まさにそこなんだよね。昔の会社にあって今にないのは。押しつけがましく恩を押し付けてくる社長は今でもあるんだろうけど、本当に自然にそう社員が思える会社がどれだけあるか。

社員を消耗品、ただの使い捨ての道具にしか思っていない今の企業・・・社会全体がそうだけどね。


ナレ 松下は分け隔てなく社員と付き合い、社内をまとめることに心をくだきました。日本でいち早く週休二日制を取り入れ、日本人の勤労意識に大きな影響を与えました。
松下 私はね、小さい個人経営の10人や20人の時からね、個人経営ですわな・・・でも店の会計と奥の会計はぴちっとやったよ。毎月決算して、みんなを呼んで「今月はこれだけもうかった」と。「どうもありがとう」と。

そりゃそれをみんなにあげるわけはないんだけど・・・自分の懐に入るけど・・・でもみんな喜んでくれはりますもん。

そういうものはね、やっぱりね、無形の報酬ですな。精神的報酬ですな。
そういうのを分配せにゃあかんのです。喜びを分配するわけですな。



諷虹 多分所得税とかの不透明さもデカイんだと思うんですよね。だから変な節税意識・・・どうなるか分からないものにどんどんとられていく感覚だから・・・


虚空 本当の意味での「ふるさと納税」が成功している地域・・・見返り品目当てじゃなくて本当に納税したことが生きた使われている、っていう実感があるからだよね。
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