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☆Nanba先生を囲んで Ⅰ-③ 「英才児教育」からの「教育全体への示唆」

上原輝男先生はかなり早い段階から「英才児」ということに注目されていました。

知能指数が高い子ども達をさすわけですが、単に精神年齢の発達が早いとか、成績が優秀というのとは全く違う特性を持っているのが英才児だと。

そのあたりについて虚空なりにまとめたものが、児言態の雑誌19号「世界定めの主体としての我 : 全教科・領域に渡る児言態的視点」の第7節にあります。http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/46622/20181218135949740124/Jidou-no-GengoSeitaiKenkyu_19_60.pdf

また児言態雑誌に毎号のようにKS先生がまとめられた英才児に関する記事がありますので、そちらを是非参照ください。
Nanba先生の論理に関することの裏付けにもなる・・・理系だの文系だのに分ける教育の愚かさについてもはっきりと分かる重要な記事です。
*英才児の特性について

虚空 諷虹君と二人で一昨年普段の数学を参観しにいったときのあの廊下の騒がしさ。高学年の教室の前にいたって、ZAKI小の低学年の教室の前にいるかのような雰囲気。でも集中しだすとパッと集中するし。

諷虹 授業参観のときとは全然違いますよね。(公開授業の時にも行ったことがある)

Nanba先生 わかるわかる。昨日も先生らと話していた上の教室でガンガン暴れてるの。工事してるのかっていうくらい。

虚空 3年の数学もそうだったけど、あれだけ騒がしくなって出歩いたりしていて、先生が説明しているのに「ほら、みんな聞けよ」とかそういう注意を一言もしなかったもんね。感動的なくらい。じゃあ無視しているのかというとそうじゃないんだよね。

Nanba先生 聞いてるんだよね。

諷虹 量子論でいうところの、粒の状態にするんじゃなくて、もやのまんま操っている感じですよね。

虚空 そうそうそうそう!いいこと言う!!

諷虹 公開授業の時とかは粒子化してしまう部分がどうしてもでちゃうから。

ヒマワリ 整列してないっていうこと?

虚空 あらゆる可能性が重ね合わせになっているということ

ヒマワリ ああー(納得)

諷虹 そのまま固定させないでとらえる。

虚空 だるまさんが転んだ、によ例えられるんだよね

諷虹 後ろ向いている時には波、でも振り向いた瞬間にピタッととまって粒子になる

Nanba先生 うまいことったね

虚空 でも英才児はそれができちゃう。

Nanba先生 出来ちゃう出来ちゃう。でもそれがたまたま出来ない子は厳しいんだよね。

虚空 去年の公開授業でKS先生が盛んに「ことばでいうと何になる?」って問いかけたのもそれじゃないかと思うんだよね。

モヤになることも粒子になることもどっちも。
粒子化できるということが、数学でいう「数式化」「図式化」になるから、それができるとまた爆発的に広げられるんだよね。

彼らって「論理」と「知性」と「感情・イメージ」とを分けていないじゃないですか。
で、分けてないくせに、ちゃんと分けて考えられる。

さっきの量子論でいえば「粒」にもなれるし「モヤ」にもなれる・・・。あるいは相反することが同時に重なっている「量子ビット」みたいな。

そういうことが何だか知らないけど出来ちゃっているのが英才児なんだけれども、でも上原先生が考えていたのは、いわゆる普通児でもそういったことが・・・。英才児にそれぞれの分野が統合された形がみえたんだと思うんですよ。

だから、あまりに早くから理系だの文系だの分ける現代の風潮に私が批判的なのも、子ども達の可能性をものすごく潰しているんじゃないかって、思うからなんですよね。
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*母国語の重要性
Nanba先生 英才小のパンフに僕はそのことを書いたの。
(諷虹 音読)
2020年版
『奇跡を伸ばす奇跡 
 人間の人間たる基盤は言葉です。この場合の言葉とは母語(母国語ともいう)です。私たちは母語で考え、感じ、表現します。人間が言葉を手に入れたことは奇跡です。

 この母語の重要性を訴えてきたのが故上原輝男(玉川大学)先生です。上原先生は母語を伸ばすカリキュラムを英才小学校のために作りました。英才小学校ではそれが50年近く経った今でも継承されています。これも奇跡です。

 英才児が与えられた(giftede)才能をさらに伸ばすには、高度に高められた母語が必要です。この学校には、母語という奇跡を高度に伸ばす奇跡のカリキュラムがあり、その基盤の上に各教科領域の優れたカリキュラムがあるのです。』


ヒマワリ あーなるほどー

虚空 これさ、「成果」っていうページで「中学校の主な進学先」って書いてある下に載ってるっていうのがね

ヒマワリ いかに土台作りをするかだね

虚空 母国語教育なんていうのは英才児教育どころか進学教育には関係ない、っていう風潮が強いから

ヒマワリ 英語なんてね

諷虹 幼児期からの英語教育

虚空 一体、どういう人間を育てたいのかな・・・・

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*俯瞰・鳥瞰の視点
(こう話している間に諷虹、地理のところに注目している)
虚空 さっそく諷虹が目ざとく

諷虹 地理が・・・

Nanba先生 地理がどうした?

英才小学校パンフレット 
『地理教育 地理では 空間的な広がり の把握を目指していきます。例えば2年生では 川の絵巻物づくり を通して空間的な広がりや、鳥観図的な視点を身に付けます・・・・(後略)』

虚空 この「鳥瞰」っていうのが、麻雀漫画でこの前からすごくキーワードになっていて・・・

諷虹 俯瞰じゃなくて鳥瞰。飛んだところから自分の今の位置をみる。

(麻雀漫画の解説)

諷虹 今の対戦相手の状況ではなくて、今まで戦ったことのある人とか・・・

Nanba先生 そういう鳥瞰か!そんなところを見てるんや!!

虚空 つまり全く関係のないようなものまで見えて、それが突破口になっている。
直接関係のありそうなものばかりが見えているのだと、結局はその延長のものしか見えてこない。

Nanba先生 だよね。それはやっぱりイマジネーションだよね、本当に。

虚空 そういう話題をちょうどこのところずっとしていたんで・・・。

Nanba先生 社会科ってそういうところがあるよね。

(地理や歴史の話が軽くでたあと)

虚空 だからそういうことも含めて、英才小学校の子が国語以外ではどんな風な姿をしているのかを見たい、っていうのはずっと思ってるんですよね。

今度の公開授業で2年の数学というのも、知能指数の上で考えるとちょうど中学年から高学年への移行期・・・だから算数的な見方からどれだけ数学的な見方になってきているのかを確かめたいんですよね。

Nanba先生 数学と算数ということの差が・・・本当は国語も下ろさなあかんのよね。それはまだできてないなという感覚があって、高学年は大きなポイントになる。

諷虹 今、数学の授業をみたときのことを思い出していたんですけど、「わからなくてもいいから」という感じでぶつけているのかな、って。ここでのやりとりでも、分からないけど入ってくる・・・その感覚に近くって、とりあえず分からないけど興味をもたせて、「どんな反応をするのかな」というのを見ながら交通整理をする

虚空 だからまさに言語生態の授業なんだよ。

Nanba先生 そういう授業っていうのはすごいね。でもそれってよっぽど力がないとできない、先生が。

虚空 たしかにそういう部分はありますよね。
その基礎力になるのが無意識を含めての意識世界の構造図作り・・・・上原先生が生きていた頃はそれをやっていたわけですよ。必ず作文分析をして構造図をつくって、それからやっと指導案の作成に入る。そういう手順を踏んでいた。
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