忍者ブログ

☆2019,01,19 諷虹宅 ヒマワリフクロウ・虚空⑧ 「構えの変革 ④」思い込みからの脱却

虚空 もしさ、自分が担任していたクラスにね、琴浦さんのような子が転入してきたら、って考えたんだけどさ。
多分、こころが読める、っていっても特別には思わないかもね。普通通りに児言態風の国語の授業かなんかで心の世界の構造をやってさ、「あなたの人の心が分かる」っていうのはこの表層部分の察知なんだよ、って示してやるかな・・・。普通の顔をして。心が読めるっていうのが、無意識も含めてすべての心の全体像が読めている、なんて勝手に思っちゃっているからおかしなことになっちゃったんだから。
ヒマワリ 確かにね。もし琴浦さんの前に児言態があったとしたら、「言葉にならない言語化不能な領域があります」って・・・
虚空 そうそう。そして言語化できない部分にこそ本物が隠れているんだよ、って。「あなたは言葉を真に受けすぎているよ」って。
ヒマワリ でもそれって現代人に多いよね。
虚空 そうだと思う。表面的な心だけですべて分かった気になってしまう。それは人の心だけじゃなくてさ、情報化社会の中で、表面的な言葉の知識だけで・・・
諷虹 ネット上でね。
虚空 そうそう、ネット検索でちょっと知識を得ただけで、もう「すべて分かったぞ」って思ってしまう。ネット上の言葉だけを真に受けすぎて
ヒマワリ ああ・・・今はじめて「琴浦さんの単元設定」が読めた気がする!
琴浦さんのような超能力をもった人間、そんな人間いるわけないじゃん、って思っていたけど、そういうことを言いたいのね、って。
虚空 今の人たちは情報を知っただけで分かった気になっているでしょ。
諷虹 レビューに踊らされる人間・・・
ヒマワリ コーヒーコーヒーみたいに本当は迫っていかなければいけないものなのにね 
諷虹 でもコーヒーコーヒーって到達してないんですよね。
ヒマワリ してない、してない。
虚空 だから琴浦さんが「私、人の心が読めちゃう」っていっても、真鍋は「人の心が読めるとか読めないとかは関係ないんだ」って。
ヒマワリ なるほどね
虚空 だからさ、特別な能力を持っている子のお話だから、私とか実際の世の中とは関係ないんだ、じゃないんだよ。
琴浦さんはたまたま人の心に関しての「本心が全部分かってしまう」っていう思い込みだけど、構造として考えれば「これについてもう分かっている」って思いこむことは、すべて琴浦さんと同じ。
(補足)この発言は「世の中なんてしょせんこんなもんだよ」「こんな世の中にはもう生きていける居場所はない」等々の諦め、絶望感も、先ほど補足欄に書いた琴浦さんの独白「きっと私は子どもだったのだろう。人の心を読んで、勝手に何でも分かった気になっていた。・・・他人ばかりか自分自身すら見限っていたんだ。」と同様だということ。
あるドラマで絶望感いっぱいの十代の若者に対して「確かに辛い人生だったんだろうけど、ここまでの人生で、これから先のずっと長い人生まで全部同じだなんて決めつけたらもったいない」というようなセリフがあった。
競争原理などで他人よりも少しでも早く「分かった」というポーズをつることを幼い頃から要求されている現代人。そしてまた学校でも、たとえ中身がカラッポであっても教師の指示通りに行えていれば「ちゃんと分かったね」「〇〇ちゃんは偉いね、先生のいうことすぐに分ったね」と認められ、褒められ・・・これが「分かる」っていうことなのかと安易に思い込んでしまう。

そんな空っぽな「もうちゃんと分かっている」という繰り返しの中で、一つのことから一気に分かったを拡大できる「演繹法」のような見方が現代人の中には蔓延している。
これは本当に構造的な部分まで理解しての「類化性能」で幅広いことを結び付けているというのとは、表面的には似ていても、全くの別次元だと思う。
虚空 まあ、そんなことを言いながらも、自分を絶望的に決めつけていることから自分自身が解放されていないんだけどね。それはもう「琴浦さん状態」。
諷虹 先を見過ぎちゃう
虚空 琴浦さんの2話~4話まで観ると、今はなしていたことの意味がもう少し分かってくると思うけど・・・
「思い込み」っていうか「自分自身への縛り」だよね。そうはいっても自分は縛りから全く解放できていないけどね。
ヒマワリ 無理だよ。縛りのない世界に行くのは無理だしさ、言葉に影響されない人間なんていないからさ。やっぱりそういう風に負の連鎖じゃないけど自分のことを否定しちゃうような時にどう通過するか・・・抜け出せるか。
虚空 その時に「プラス思考で行かなければダメだ」とか・・・「~しなければならない」って言われると余計に追い詰められる人間もいるんだよね。もちろんそういった助言をされて素直に受け入れて構えの変革ができる人もいるし、そういう人はどんどんそうすればいいんだけどさ
(虚空 補足)
自分なんかは若い頃からオヤジの影響もあってスピリチュアル関連の本はいろいろと読んだし、よく言われているような言葉も知識としてはだいたい一通りはいっていると思うけど、でもやっぱりそれを知っているだけで終わってる。
もちろん若い時からそこでとまっていてはいけないって思って何とかしようとしたよ。でもね、例えば人を恨んではいけない、赦す心が大事、恨めば自分にもかえってくる・・・っていうのはさ、教室でも「人を呪わば穴二つ」っていう言葉を紹介しながら話したよ。でもね、例の親戚や同僚、あるいわさ、過去に自分にひどいことをした連中を赦すっていう気持ちにはどうしてもなれなかった。赦しかけても、さらにひどいことをされて結局また恨む。

そんな自分に「それは神様が本当にそうなったのかを試しているんだよ」と言う人もいたけどさ・・・そいういうことで言えば神様に試されて「ハイ、心底はそうなっていませんでした」ということがあからさまになって・・・それでじゃもっと頑張ろう、っていう気にはなれなかった。
その繰り返しでますます自己否定の連鎖に陥っている。
虚空 そういう風に変わることがなかなか出来ないキャラの中に、なのはでいえばフェイトがいるわけだけど、それがどうして変れたかといえば、なのはとの出会いでやりとりをする中で自然にということだったんだよね。同じ歩調で歩こうとした。
そして時には拳で分かり合おうと本気での一対一の勝負に挑んだ。それこそ昭和の青春ドラマでの番長同士の決闘みたいなもの。そして友情が生まれる、みたいな。
諷虹 (昨年公開されたリリカルなのは劇場版)手が届く範囲だけ救えればいいと思った、って。もっと救えたんじゃないか、うまくできたんじゃないか、って一瞬自己否定するんですけど・・・。今までだって救える範囲でしか救えなかった。ではそれが無駄だったのか・・・。これからも自分が手の届く範囲でだけ救っていけばいいんだ、というような自己完結する、そんな対話を宇宙でする場面がありましたね。
虚空 今さ、駿煌会のブログに盛んにこういったやりとりの記録を載せているっていうのだって、自己満足といえば自己満足だよ。ほとんど読まれていないんだからさ。でもそれが今の自分のできる手の届く範囲。
諷虹 柱につけた身長の痕のような感じですね。それがあるから「ああ、身長のびたなー」って感じたりできる。
虚空 自分自身の確認っていうのはあるよ。教育とか世の中に対しての使命感、なんていうのじゃなくて、やっぱり基本は楽しいから。その記録をやっぱり残しておきたいということだからね。
PR