忍者ブログ

2018,12,07 諷虹・虚空④「競走馬にみる人生のイメージ」

(③をうけて)
虚空 上原先生も話題にしていた「差し馬」人気の問題もそうだよね。ゴルシワープなんかだって。逃げ切るならサイレンススズカみたいに断トツとか
諷虹 ツインターボなんかは逆
虚空 あれは逆転されるのがお約束みたいな感じ
諷虹 でもツインターボも勝つときには勝つんですよね。ツインターボについていったらスタミナ切れすると思って距離をおいていたら、ツインターボ自身も温存しててそのまま逃げ切ったとか
虚空 そこが駆け引きだね。でもそれがあるから人を引き付けるんだろうね。
ツインターボに関するサイト
(引用)
彼が一たび走ればスタンドからは笑いが沸き起こり、向こう正面に達する頃には地鳴りのような歓声に変わり、レースが決する頃にはみんなターボのことをすっかり忘れている。なぜか? ツインターボは、ゲートが開くと同時にロケット花火のように飛び出し、ペースなどという単語を微塵も感じさせない破滅的な大逃げを打った末に逆噴射を起こし、ともすれば故障発生にしか見えないようなムーンウォークを見せ、最後は歩いてゴール板の前を通過する。彼の古馬時代はほとんどがそのような競馬ばかりであり、勝ったレース以外では掲示板にすら載っていない。古馬になってからは25戦してたったの3勝である。もっと言えば、七夕賞・オールカマー・上山競馬移籍後初戦勝利以外ほぼ全てが、惜しいというにも憚られる惨敗である。そんな愚直な競馬しかできなかった一介の逃げ馬が、GIII1着やGII2着など成績的に言えばかなり善戦していた4歳時を遥かに凌ぐ勢いで、惨敗続きの古馬時代に人気を呼んだ。21世紀の競馬ファンならば確実に首をひねるであろう不可解な逆転現象である。
一体、ツインターボの魅力とは何なのか。
それはターボを心から愛するファンが答えてくれるはずである。
「何故こんな馬が好きなのか?」とファンに訊けば、彼らは、
「だって、見ていてゾクゾクするじゃないか」
「それでこそツインターボでしょう?」
と口を揃えて言うだろう。
そう、ツインターボとは、「様式美」なのである。
美しくも儚い大逃げとその直後の急激な逆噴射、それがツインターボの競馬であり、勝ち負けを争うレースとは別世界の物語なのである。近年の日本競馬界が侵されている重病、「スローペース症候群」。スタートからテレテレと走り、最後の直線に向いたらヨーイドン! そのような競馬ばかりが目立つようになって久しくなった。だがスローペースや差し・追込みが悪いわけではない。みんながみんな同じ事をしてしまったら、特徴も何もなくなってしまう。毎度毎度レースを見れば同じような展開ばかり……そんな時代に現れた逃げる救世主、それがツインターボ。後方で牽制しあう有力差し馬達を尻目に何処吹く風とばかりに破滅的なペースでガンガン加速していく。「ターボについていったらお終いだ。どうせ最後はバテて歩くんだから」と考えて有力馬が揃って控えたら、もうそこはツインターボの桧舞台。ネタ馬扱いされていた馬が、良血の強豪馬に泡を吹かせる――そんなマンガのような胸のすくレースを夢見て、今日もターボの逆噴射を眺める。その夢がいつか現実のものとなる日が来ると信じて。
そして彼は、七夕賞とオールカマーで、その夢を2度も現実化させた。
ツインターボが伝説になった瞬間であった。
この話にはオチもある。
夢のような重賞2連勝、その期待は天皇賞(秋)においてツインターボというネタ馬を3番人気にまで押し上げた。
結果は言わずもがなのビリッケツ。これ以上無いという負けっぷりであった。
ターボの死から11年が経とうとしている今も、競馬ファンは未だにターボを愛し、オールカマーの逃げっぷりを堪能している。JRAが行った「20世紀の名馬アンケート」では91位にランクインされ、その動画は芝生の群生地・字幕職人の巣と化していることからも、その根強く深いファン層が見て取れるようである。
時代は変わり、21世紀になった。
世の中がディープインパクトやウオッカに酔いしれる中、
私達はファストタテヤマやウインクリューガーやポルトフィーノに笑い、時には感動を覚えている。
だが、これからいくら新しいネタ馬が出てこようとも、
永遠の大将格として、ツインターボはこれからも未来永劫愛され続けることだろう。 
不器用に愚直に、90年代を生きたツインターボ。
その短い生涯は、強烈で鮮烈で美しい大逃げの代名詞として、
サイレンススズカと共に今も、語り継がれている。
動画サイト 入門編 
(ニコニコのこのサイトには他の動画もリンクされています)
虚空 一生懸命に生きたんだね
諷虹 馬鹿正直さ。スズカと違うのは特筆すべき最後まで走る能力があったのかどうかですが、でも多くのファンを魅了した。
 自分と重ね合わせるというのもあったんでしょうね。
ツインターボに関する別のサイト
https://www.machikado-creative.jp/introduction/17372/
・競馬を愛した作家の一人、寺山修司の言葉に「競馬ファンは馬券を買わない。財布の底をはたいて自分を買っているのである」
・競馬ライターの山河拓也氏は、ツインターボを「悲壮感なき玉砕。こんな馬、他に誰がいるか。いない。ツインターボだけだ」と評しています。この「悲壮感なき玉砕」という言葉はツインターボの魅力を的確に言い表した素晴らしい表現です。この逃げ切って勝つか、失速して負けるかの、漢気溢れるやけっぱちのレース運びは、多くの人に強烈な印象を残し、今でも語り草となっています。
虚空 人生というか・・・今の教育を考える上でも意味深いものがあるね。
諷虹 準備運動で全力を出してしまうという愚直さはあるんでしょうね。これは知波単学園(ガールズ&パンツァー)の魅力にも通じますね。どうせ負けるなら吶喊して負けて欲しいような。
虚空 今の早期教育なんかは、自らの意思ではなくて大人が無理やり全力を出させて・・・それで息切れすれば結果が出せなかったらといって愛さずに切り捨てる。そこが今の子ども達とツインターボの違いかな。
諷虹 時には勝つこともあるからファンは夢を持ち続けることができたんでしょうね。勝ちがないのに人気があったのはハルウララくらい?「夢から出た真」ああ、実現することだってあるんだ!という期待感はすごいですよね。
虚空 愚直で不器用な人間がもっと評価されていいんだけどね。かつての日本人にはそれがあった。
*現在の馬で人間似たようなタイプのを探す 
虚空 夢をみせてくれる馬っていうことなのかな。確実に勝つ馬だとそれは夢をみせてくれるというよりは現実を現実として実現してくれる馬、っていうことになっちゃうんだろうから。
☆騎手(武豊)をふりおとしてゴールした馬(ポルトフィーノ)の動画
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm5263679
虚空 騎手が乗っているかのようなレース展開。見せ方が分かっている。人間を導いているのが馬・・・まさにライフインデキスだね。
 こういうのを見ていると「人気」って何なんだろう、って思うよね。強ければいいってもんでもない。何が「人生の成功なのか?」だって観点が違えばどうとでも言える部分はあるんだろうね。
諷虹 案外後ろに変な霊がのっていたのかもしれないですね
虚空 そりゃ古来馬の鞍はそういう神とかがお乗りになるところだったんだからね。今でも日本各地のお祭りでみられるように。それを感じさせてくれるのかもよ。この動画の走りっぷりなんていうのは。
諷虹 強い牝馬っていうのもどのレースに出るかですよね。牝馬レースだけだったらハクはつかないけど、負けてしまっては「やっぱり牝馬限定にしておけばよかったなか」って。
虚空 それこそどうすれば悔いがないのか、なんだろうけど・・・ウマがそれを分かって決めている訳でもないからね。
 人間の場合もある程度の年齢までは親や教師が勝手に路線を決めてしまう。スポーツ界もね。でも、それをどこで切り替えるか。本人の判断にまかせるか・・・が誰の人生なんだ、っていうことなんだけどね。子どもは親や指導者の夢の具現化の道具でしかないのかどうか、っていう。
 これは「伝承」という観点からいっても難しい問題を孕んでるから一概には言えないけど・・・。
PR