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『日本と海外のズレ』『英語習得に先立つ感覚』『日常語で構えが変わる』 英国留学生の体験談

2018,12,28 4月から1年間の英国留学をしている社会人「英国紳士の武蔵」君(略称「英国紳士」)が一時帰国した際の虚空のやりとりです。
虚空 帰国のたびに毎回日本人と外国人のあたりまえのズレが話題になるじゃない
 
英国紳士 今思っているのはイギリスに十か月いて 最初は「何だこいつらは!」って頭にくることもあったけど、10か月たつと受け入れて気にしなくなってきています。
留学すぐの時はとにかく「言葉の壁」。「言葉になれる」ばかりで夢中だったのがある程度慣れてきたら「文化の壁」が気になるようになって・・・これが本当に大変でした。今はだいぶ慣れましたけど。

で、イギリスに慣れた状態で日本を考えると、日本って本当に変わっている国だと思います、正直夏休みをつかってルームメイトだった連中に案内してもらってイギリス以外にもフランスとペルーとメキシコにいったんですけど、大きな誤差ってなかったんですよ。もちろんイギリスと違う点もありましたが。
でも日本は真逆というか普通じゃないというか・・・いい意味でおかしな国。そういう国民が海外にいったら大変だと思います。
感覚的にヨーロッパ系に慣れていたんですね。だから日本に戻ってきて、ここ数日知り合いたちとも集まったりしているんですけど、ちょっと約束の連絡をとりあうだけでも「ものすごく気を使う」。こんなに大変なことを日本にいたときにはやってたんだ、って。外人さんって日本にきたら気を使うことにとまどうんだな、ってホントそう思います。
 
虚空 日本は昔から気配りの文化、だからね。今はそうでもないけど・・・。
 
英国紳士 だからそんなにしなくてもいいのに、って困っちゃう。むこうには「お客様」っていう感覚がないので・・・。

せっかく向こうのガサツな文化に慣れてきたのに、また日本に戻ってくると相手の細かいところなんかを気にする自分に逆戻りしてしまう・・・。
これって料理にもすべてに反映していると思うんですよ。だから向こうに戻る前にはバカ舌に戻してから戻ろうと・・・ファストフードとか食べて。繊細な料理なんかに慣れてしまったら大変なんで。
前回は変に気をつかって良かれと思ってやったことが裏目にでる話ばかりしたじゃないですか(遊ぶ約束をしても平気で無断キャンセルをする。帰国する友人を空港に見送りに行った時にお別れのプレゼントとして花束を渡そうとしたら「こんなのどうしろっていうの?持っていけっていうの?邪魔な荷物になるだけ」というようなことを露骨に言われて受け取ってもらえなかった 等々のエピソード)
こっちは今後も仲良くしたいからそんなに怒った態度をとらないで我慢したんですけど・・・自分が我慢することでその場の雰囲気を壊さないでみんなが楽しくなればいいなと・・・でもそれが海外はないんですよ。嫌なことをする立場もされる立場も、友達同士だったら謝れば翌日はすぐにOKOkって。
だからそういう風に「怒るなら怒る」とかストレートな態度をとるようにしたんです。
向こうは言葉や態度に裏側がない・・・日本人の心って見えない裏がある・・・。海外はそれがない。単純。日本語もそうですよね、言ったままの意味じゃないことが多いじゃないですか。いろんなことを考慮して察しながら話さないと会話にならないじゃないですか。文法だけ正しければいいかというと通用しない。
主語の省略とか語尾の一文字二文字でいろいろ変わるから。
でも、それは楽しいですよね。英語だと単語だけだけで済んでしまう。
さっきの「文化の壁」っていうのも日本語を話す時の極端な「気配りと丁寧さ」が「日本は普通じゃない」の主たる原因なんだなって。
文化を勉強すれば語学も身につくっていうのが体感としてわかってきました。
これだけはいえるのは、自分が接した範囲ですが、自分の接したいろんな国の人たちはイギリス寄りだと思います。
駅員さんに道をきいたら忙しいからダメと言われたけど、あとでみたら駅員さんは誰かと雑談してた。決して忙しくないのに。
夏の時のトラブルも腹たったけど・・・でも向こうではそれがあたりまえだったんだなって。
 
でも逆に海外だとその分仲間とか身内とか知り合いにはかなり手厚いです。日本は知らないお客さんの方が大事するような気がします。全然態度がかわりますからね。
 
虚空 人にもよるけど、他人にいい顔をして、という部分はある。骨肉の争いとかもね。
境界領域っていう線引き。その変化が起きたんだと思うのね。文化を受け入れるっていうのは。今はイギリスモードの方が「内」で日本の方が「外」ってなっているんでしょう。
 
英国紳士 日本が基準だなって思っていたら世界のどこへいったって変だ変だということになっちゃうと思いますよ。
 
虚空 幼児期から英語教育をしたら国際人だなんて本当に幻想。境界領域の柔軟性を幼児期とか学童期にはみっちりとやった方がよっぽど国際教育だよ。
 
英国紳士 イギリスいってだいぶ変わることができた、っていいながらも「人」ってやっぱり大きくは変わらないなって。他人との違いを受け入れる点で。具体的にいうと、海外で暮らしていて自分って変れただろうとか思っていたんですけど、例えば友達と約束して・・・結構自分ってつまらないプライドにこだわってしまうことがあったじゃないですか・・・肝腎なところはあまり変わらないな、って。
 
虚空 表面的には随分変わったと思うことに対しても、奥底ではそんなでもないかな、っていうこと?
 
英国紳士 そうですね。もちろん変わっているんでしょうけど、180度変わることってないんじゃないですか・・・そんなことないですよね。
 
虚空 それが起こり得るのが「憑依感覚」・・・よそからの魂がのり移ってきた・・・だから別人のごとく変わったと周囲が感じる。アニメで別人格に入れ替わるとか、そういう思春期の心の病をテーマにしたのが放送中なんだよ。(略称「青ぶた」ブログ記事でのアニメ感想を参照してください)今度最終回なんだけど・・・
それを魂の憑依なんていうとね、怪しい宗教みたいな話になって、教育の世界に持ち込みにくいわけだ。それを魂抜きにすると「世界定め」っていう考え方。「時間・空間・人間」の軸の設定の仕方が変われば自分にとっての現実世界か変わる・・・イギリスにいってまさにそれが起きたわけだよ。
 
英国紳士 それは良かったことですよね。いつも「自分が自分が」って言ってたじゃないですか。俳優に対しての執着がなくなってきたのも大きいと思います。自分の将来設計を深刻に重く考えていたのが・・・・それが一番大きいと思います。
 
虚空 それが「自分の常識からの解放」・・・信念っていうのは一つ間違えるとがんじがらめに自分で自分を縛ってしまうことになる。だから定期的手にそれを手放す・・・神話の禊の話なんてそれだったわけだよ。
 
英国紳士 そういうのをこれまでも話してきたじゃないですか。でも全然できていなかった。それが海外にいってかわった。知識としてわかっていても
 
虚空 他からの勧めじゃダメっていうことだよね
 
英国紳士 諦めたわけじゃないですけど、気が楽になっているんです。その方がいい方向に転びそうな予感がします。俺一人で何とかしてやる、っていうのがありましたけど、・・・・武蔵のように「俺の力で進んでいく」って。でもいい意味で 他力本願のようなところがだいぶ出てきましたね。
 
 
 
 
 
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